ネット上での個人配信について

日本において、個人による市販音源配信についての法的整備が遅れているのは大きな問題だ。
私もそうだけど、自分が支払える金額でもってリーガルな音楽配信が出来るなら・・、それでもって少しでも著作権利者に直接間接の還元ができるなら、そっちを選ぶ人は多いと思う(たぶん、日本人は特にそうじゃないだろうか?)。
個人配信者向けの包括契約的な法的システム(著作隣接権の処理方法も含めて)が用意されていないくせに、ネット回線は高速化し、YoutubeやUstreamのような配信サーヴィスばかりが充実していく状況ではイリーガル配信が多くなっても当然だし、結果、本来は著作権利者に分配されるはずの収益もタダ漏れしてしまうことになる。
サイトやブログに音や映像を貼るにしても、今や、HTML5の時代が到来し、特別にFlashプレイヤーなどで埋め込まなくても「audio」、「video」タグの記述だけで、ブラウザ依存で再生できる時代なのだ。
ただ、「だめ!」では、現状に即しているとは言い難い。
もう、「火」は発見されてしまったのだ。
新しいツールを、どうやってマーケット全体の活性化に結びつけるか?を考えるべきではないだろうか。
有料でもいいのだ。著作権利者に分配されるのなら、それは当然である。
リーガルに個人が音楽配信できる道を日本でも整備されんことを願ってやまない。
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