私的な話ですが・・今日はなんとなく・・(__;)
27歳の時に、脱サラから小さな靴屋さんを始めました。
子供ができたのがきっかけでした。
自分自身で商売をしたい・・
これは20代の僕の夢でしたが、自分が親になることが分かったとき、子供が生まれるまでに独立をしようと決めました。
父は若い頃は役人でしたが、短気な性格から、上司と喧嘩をして退職。
以来、2~3の会社を転々として、それらも同じような理由で辞めてしまいました。
当時、母が金策に苦労をし、生活のことで夫婦げんかが絶えなかったのを覚えています。
たまたま、当時の我が家は成城という高級住宅街の一角にありました。
母が応募していた都営住宅の払い下げに当選し、僕が生まれる数年前から住んでいました。
この町は、たしかに裕福な家庭が多く、芸能人、有名人が多数、住居を構えていました。
成城学園という私立の幼稚部~大学まである学校が駅のそばにあって、いわゆるお金持ちは子供をここに通わせることが多かった。
でも、僕の通った公立小学校の同級生も我が家とは比較にならないほど豊かで、学校の帰りや休みの日に家に寄らせてもらうと目を見張ることばかりでした。
広い家、缶蹴りが出来る庭、大きな犬、三時になると出してもらえるおやつ、漫画本の山、飾られた飛行機や戦車のプラモデル、夢の中のように泳ぎ回る色とりどりの熱帯魚・・!
家に帰って、昼間から飲んだくれた父と母が喧嘩をしているのを見ると、なぜ、こんなにも違うんだろう?と子供心にも悲しく、そして、世の中が理不尽に思えました。
特に嫌だったのは、誕生会だったなぁ。仲の良い友達を誕生日に呼んで開く誕生会・・本当にいやだった。
お金がほしい。金持ちになりたい。
そう思うようになったのも、あの環境の中で自然な流れだったのかもしれない。
でも、やはり、血は争えないのか、結局は僕自身もドロップアウト・・
自分の人生に汚点を付け、遠回りをしてしまった。
これはもう、自分で商売をやるしかないなぁ・・
そう漠然と思っていた僕が小さな商売のスタートを切ったのは、長男が生まれる3ヶ月前だった。
とにかく、金がない・・まぁ、今も同じようなもんだけど、あの頃はひどかったなぁ。
その日の売上で次の日の食べ物を買う・・
そんな日々が続いたけど辛くはなかったなぁ。
キザな言葉だけど、金はなくても夢があったから。
もうすぐ、誕生日。
今日は青空が広がってる。
散歩をしながら、今の自分の夢を眺めてみようかな。
「 I hava a dream 」
私には夢がある。
いつの日にか、ジョージアの赤土の丘の上で、
かつて奴隷であった者たちの子孫と
かつて奴隷主であった者たちの子孫が
兄弟として同じテーブルに向かい腰掛ける時がくるという夢が。
私には夢がある。
いつの日にか、私の4人の幼い子供たちが肌の色によってではなく、
人となり、そのものによって評価される国に住む時がくるという夢が。
マーティン・ルーサー・キング牧師
於:ワシントンDCリンカーン記念公園 1963年8月28日